さらに、「競合店」を調べることも大切です。商圏として考えたエリアの中に、競合店があるのかどうか?もしある場合には、重なる商圏はどこなのか?取り合いになりそうなターゲットはどういった人たちなのか?など、どういった要素で「競合」するのかを調べ、考える必要があります。
そして、できればそのお店に行って、どんなメニューがあるのか?お客さんはどんな人たちが来ているのか?お店のスタッフや接客態度はどうなのか?などを自身の目で見て、体験することです。そして、そのお店が持つ「強み」がどこにあり、逆に「弱み」は何かを捉まえるのです。
「競合店の何をチェックすればよいか、忘れてしまいそう…」という人には、前回お話しした「マーケティングの4P」を使うことをおすすめします。
【Product(プロダクト)】
どんなメニューがあるのか、料理以外の「売り」はあるのか?
【Place(プレイス)】
立地はどうなのか?どのあたりの商圏やターゲットがかぶるのか?
【Price(プライス)】
料金・価格はどうなのか?コスパは良いのか?周辺のお店と比べてどうなのか?
【Promotion(プロモーション)】
集客のためにどんなことをやっているのか?
少なくともこの4つを把握できれば、
先に言った競合店の
「強み」と
「弱み」が見えてくるはずです。

ただ、そういった競合店の状況がわかったからといって、ガムシャラに「そこに勝とう!」とか「絶対、お客さんを取ってやる!」とだけ考えるのは早計です。
競合店といえども、その全てが皆さんのお店とバッティングすることはありえないですし、相手が持っていないところ(いわゆる「弱み」の部分ですね)を、自店の「売り」にするという方法もあるからです。また、違う種類の人々をターゲットに設定してみるという手もありますし、そのターゲットに合わせたメニューを用意する方法もあるからです。
そして、そういった取り組みは「競合に勝つ」ためだけで終わらせてはいけません。
「商圏」の特徴をしっかり捉えた上で、商品やお店自体、価格設定や集客方法を考え直し、臨機応変に対応することが重要なのです。そして、まさにそれこそが「マーケティングをすること」に他ならないのです。
次回は
「ターゲットを設定する」編へ続きます。