
商品とは、英語で
【Product(プロダクト)】と言います。本来の意味では「製品」の方がしっくりくるのですが、飲食店の場合は料理やドリンク、そして雰囲気やサービスなども含まれてきます。
また先ほど、商品を売る場所(=市場)の話をしましたが、場所とは、英語で
【Place(プレイス)】です。飲食店の場合は、ずばり「お店」のことです。そして、「値下げ競争はやめましょう」という時の値段=価格は、英語で
【Price(プライス)】と言います。
ここまで、マーケティングの「いろは」の「い」くらいまでお話してきましたが、その中でPの頭文字がつく単語が3つ出てきました。そしてそれらに、売れるためのシカケをするという意味の
【Promotion(プロモーション)】のPを加えると、マーケティングを進めるうえで重要なキーワードと言われる[マーケティングの4P]となります。
最後のプロモーションが少しわかりにくいかもしれませんが、いわゆる「広告」なども含めた広義の「販売促進活動」だと考えてよいと思います。(販売促進活動とは、通常は
セールスプロモーション=SP活動と呼ばれ、広告などとは区別されますが)
要は、お店の存在や特長を知ってもらうための広告宣伝から、来店されたお客様にオススメ料理を選んでもらうためのメニューブックの工夫まで、さまざまな方策のことだと捉えてください。
この4つの[P]は、ビジネスの業種業態によって色々な使われ方をされていますが、皆さんのようにお店(ショップ)のマーケティングを考えていく上では、特に有効に機能します。
詳細については、#4あたりから順にお話ししていきますが、「少し売上が良くないな」とか「もっとお客さんを呼びたいな」と思った時は、この[4P]について見直してみることをおすすめします。
いかがですか?
先に、成功店は「マーケティングの考え方に含まれるいろいろな要素をキチンと関連づけて、トータルに取り組めているかどうか」と言いましたが、この[4P]のひとつひとつについてシッカリ向き合い、自らの「強み」を生かしながらも、同時に「弱み」をカバーしていく―それこそが「売れる店舗の秘訣」なのです。
次回は
「マーケットを考える」編へ続きます。