飲食店の中でもとりわけ開店コストがかかると言われているのが焼肉店です。店舗の面積や設備にもよりますが、おおよそ1000万円以上は開店時に必要になります。そもそもどうして焼肉店をオープンする場合、そんなに費用がかかるのでしょうか?本コンテンツでは項目別に費用の解説を行っていきます。
焼肉店開店に伴うコスト1「物件契約費用」
焼肉屋さんに限らず、どのような店舗を開業(オープン)する上でも物件の契約費用はかかります。
一般的には契約する物件の一ヶ月あたりの賃料×4〜6くらいは考慮するべきです。
賃料の内訳例
▼条件
首都圏近郊ターミナル駅徒歩5分 約50㎡(15坪) 賃料25万円の場合
前家賃 1か月 | 250,000円 |
敷金 1か月 | 250,000円 |
礼金 2か月 | 500,000円 |
合計 | 1,000,000円 |
この他にもフリーレントとして一か月無料で物件を貸してくれる仕組みや、テナント内の場合は6か月ぶんの保証金などを事前に支払わなければいけないケースもあります。また、そもそも契約の際に重飲食が認められないケースもあります。その場合はこちらの記事を参照して粘り強く大家さんと交渉することも大切です。
【物件編】どうして大家さんは飲食店を嫌うの?その理由とは?
「物件契約費用」のまとめ
物件の契約時にかかる費用はおおよそ100万円程度になりました。ここは初期費用として最も削りにくいところでもあり、店舗運営を行っていく際にも毎月固定経費として計上される部分なのでシビアな目で納得のいく条件を追求することが重要です。
焼肉店開店に伴うコスト2「施工・工事費用」
この項目も居抜き物件などを活用しない限りは店舗オープン時に必ず必要になるコストですが、施工・工事費用に関してはある程度安上がりにすませることも可能です。
施工費の内訳例
▼条件
約50㎡の物件に席数12席設けた焼肉店
ダクト工事 ※上引きフードを想定 | 3,000,000円〜4,000,000円 |
キッチン工事 | 1,500,000円 |
内装工事 | 4,500,000円 |
その他 ※什器・備品・仕入など | 1,000,000円 |
合計 | 10,000,000円〜11,000,000円 |
「施工・工事費用」のまとめ
内装施工から開店準備までにかかる費用はおおよそ1000〜1100万円程度になりました。これらの費用は概算ですが、間取りの簡略化や内装にかける素材の選定、皿や美品のコストに関しては店のコンセプトや客層によって変わるため、コストに変動があります。
例えば、客単価が7000円を超えてくるような高級店ではサービスや雰囲気に見合った内装を作るためにコストはどうしても上がってしましますが、客単価3000円程度の焼肉店であれば必要最低限の設備や内装でいいためコストは下げられます。
焼肉屋の内装工事費についてのまとめ
焼肉屋は通常の飲食店と違い「ロースター」と「排煙設備」の設置が必要不可欠です。特にテナントビルや繁華街の場合は、低層階にオープンさせるとなると、屋上排気のためダクト工事だけでかなりのコストがかかることが見込まれます。そのため通常の飲食店よりも設備投資が大きくなってしまうのが特徴です。近年ミドルクラス以上の焼肉店で見られる「無煙ロースター」に関しては、店内床下にダクト配管を通す必要があったりするため、そういった場合の店舗ではよりコストが上がります。
今回の見積もりケースのような上引きフードの場合は、床上げ工事などが必要ないため余計な出費を抑えることが可能です。これらはお店のコンセプトや客層、料理などによって変化する要素のためまずはしっかりとコンセプトを固める必要があるのは言うまでもありません。内装工事業者にコンセプトや事業計画さえしっかりと伝えることができれば無駄のない見積りを行うことが可能なのです。
最後に
株式会社Leapでは、事前にしっかりと物件の現地調査やオーナーからのヒアリングをすることにより無駄のない必要最低限の見積もりをお客様にご提案させていただいています。焼肉店に限らず、飲食店のオープンをご検討中の方はぜひ一度お気軽にご相談ください。