- May 30, 2017
ターゲットとは、お店に来てもらいたいお客様のこと

どんなお客様に来ていただきたいのか、広げてから絞り込む

ターゲットに順位をつけてみる
理想のターゲットとは「一番来てもらいたい人」のことですが、そういった人たちだけにこだわっていたら、お店の経営はたぶん成り立っていかないはずです。
先の創作和食店の場合は、もっと年齢の高い人々や、逆に若い人でも同じような指向を持った人、一人でゆっくり食事を楽しみたい人や、仕事の接待で使いたいという人まで広げるといった「現実」に対応する必要が出てきます。
ただ、そういった人たち全部を同等に対応したとすると、どうなるでしょうか?きっと、なんでもありの、「?」なお店になってしまうと思います。
ですから、「来てもらいたい人」に幅を持たせ順位をつけるということも大切です。理想のターゲットは、メイン・ターゲットとして最上位にランクし、その他は、サブ・ターゲットとして、サブ1・サブ2・サブ3…といったように分類します。そして可能であれば、ターゲット・ランク別に月ごとの売上傾向を記録し、「売上につながるターゲット」「利益につながるターゲット」「今後の伸びが期待できるターゲット」などの分析を加えてみるのも効果的だと思います。
また、先にも少し話しましたが、商品やサービスによってターゲットを変えるという手もあります。本格フレンチの場合、ディナーは近所に住む中高年夫婦、ランチは子育て世代ママさん、そしてフランスパンで作ったラスクを店頭で売れば、部活帰りの女子高生までもターゲットになるということです。
最後に、ターゲットに設定した人が「商圏」にどれだけいるのかを簡単に調査する方法をお教えしましょう。
市や区などの自治体では、各々居住人口や世帯数についての統計資料を発表しています。大抵の自治体では、ホームページからエクセル等のデータがダウンロードできるようになっていますので、それらを活用するのです。決めた「商圏」の中にどんな町丁(〇○町〇丁目といった区分)があるかを地図で調べ、該当する町丁の人口データから、ターゲットにふさわしい世代や世帯構成(子供の数までわかるケースも多い)の数字を抽出します。また、会社などが多いオフィス街の場合は、従業者規模ごとの事業所数なども発表されていますので、それらを活用して「商圏」内の傾向を把握しましょう。
売れるお店の秘訣とは、「ああしたい」「こうしたい」と妄想する=想像力を働かせるとともに、データや数字を集めて冷静に判断するという取り組みの両方が必要なのです。

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