カフェの内装費用はどのくらいかかる?思い通りの店舗にするために、知っておきたいこと

多様化するカフェの内装費用はどのくらいかかるのか?

今回は飲食店の中でも開店されるケースが多いカフェの内装費用について書いてみました。昨今ではカフェでも〇〇カフェなどとカフェの中でも多様化しています。当然、カフェ本来のリラックス出来る空間や打ち合わせで使える空間など機能的にも需要がマッチしていなければなりません。その様な事を考えながら内装のイメージやコンセプトなどを固めていくことでどの程度の費用をかけていく必要があるのかが見えてきます。

内装費用を考える前に「どんなカフェにしたいのか?」を決める

カフェの内装費用を考える前に、まず決めておかなければならないのは、「どんなカフェにしたいのか?」ということです。カフェといっても、いろいろなタイプの店があることはご存じの通りで、最近では足湯やリゾート気分などが楽しめる[癒し系カフェ]、ホビーやクラフトの世界に没頭できる[趣味の世界カフェ]、アクションや実体験できることが売りものの[体験型カフェ]、宇宙船や洞窟など異質な世界が楽しめる[異次元カフェ]、様々な動物と触れ合える[動物カフェ]などなど、その種類やテイストは広がる一方です。

どのようなカフェにするかはオーナーの意向次第ですが、忘れてならないのは「コンセプト」を確立するということです。以前、こちらのコラムでも「コンセプト」の重要性を訴えましたが、コンセプトとは「お店づくりの“核”となる考え方」です。「どんなカフェなのか?」ということに加えて、「何が『売り』のカフェなのか?」といった他にない特徴や強みとなる要素を明確にする必要があるのです。近隣の競合店との差別化を図ったり、これまで存在したことがないメニュー導入やまったく新しい業態の店にしたりすることなどがそれにあたります。

ただ、奇抜なカフェであればあるほど、話題にはなりやすいのですが、お客様の飽きが来るのも早いものです。その意味では、例えば動物カフェなら「動物の飼い方もキチンと教えてくれる」「動物の種類が少しずつ変わる」「動物をテーマにした本や図鑑などが読める」など、来店したお客様がリピーターになってくれるような“シカケ”も必要です。コンセプトは、けっしてお店の「イメージ」だけではないのです。完成した新店舗をどのように運営し、どのように熟成・進化させていくのか、ということまで考えたものにする必要があります。

それとともに、開店時の予算(開業資金)には、これから述べる内装費用や什器・設備関係の費用だけでなく、運営するための費用(運転資金)も当然考えておかなければなりません。

「コンセプトは大胆に、資金計画は慎重に」―これが成功するカフェの開業にあたっての極意となります。

 

※カフェのコンセプトづくりなど、基本となるポイントについては既出のコラム[カフェの内装デザインで知っておきたいポイントは?]を参照ください。

「どこに出店するのか?」を見極める

はじめての出店でも、2店舗目以降でも、どこにお店を構えるかというのは重要なポイントとなります。ひと口にカフェといってもその業態が多種多様であるように、来店する(来店してほしい)お客様も様々となります。

お店を出す時に、場所選びが大切なのは当たり前のことですが、単に「場所」という空間的な要素だけでなく、「立地が良いかどうか」という考え方をすることが大切です。ここでいう「立地」とは、地図上の位置を指すだけではなく、周辺にはどんなマーケット(=商圏)があるのか、どんなお客様候補(=ターゲット)がいるのか、などの要素を含んだ総合的な判断基準となるものです。

駅前や繁華街などは普通、人通りが多いもので、その事実は否定できません。ただ、だからといってお店側がターゲットと考えているお客様候補が多いとは一概には言えないのです。なぜなら、通勤や通学でただ通過する人が多いだけの駅前通りに、ゆったりくつろげるタイプのカフェを開業しても、ミスマッチとなる可能性が大きいからです。

一方、昼間は人通りが少ない住宅街だからといって、ターゲットがいないとは限りません。近郊では他にないようなこだわりメニューを提供すれば、少し値段が高くても、わざわざそのためにお客様が集まってくる可能性もあるわけです。近年はパンが静かなブームですが、数量限定でそこだけでしか食べられないパンを出すことによって人気を集めるカフェなどは、住宅街にポツンとあったりするものです。

そして前者の場合は、高い家賃に対して売上が伸びないため、利益につながらないということになり、後者の場合は、家賃が低いにもかかわらず高単価のお客様が集まるため、利益が出やすいということになるのです。

「場所」だけを見た場合、特に首都圏では家賃相場を見てもそれこそピンキリですが、高い家賃のところが必ずしも良い「立地」ではないということはご理解いただけたかと思います。

カフェの内装費用の目安は?

では、新しくカフェを開店する場合、内装の費用はどの程度を見ておけばよいでしょうか?

まず、新店候補となる物件が「居抜き」なのか「スケルトン」なのかによって大きく変わってきます。「居抜き」については以前、当サイトの「知っておきたい居抜き物件のメリットとデメリット」でも詳しく述べましたが、カフェの場合、多くはオーナーがしっかりしたコンセプトやこだわりを持って開業することが多いため、ケースとしては少ないように思います。ただ、最初は少ない資金でそのままの「居抜き」で開店し、少しずつ手を加えてオーナーのカラーを打ち出していくという方法をとるカフェも、もちろんあります。昔ながらの大衆食堂をほぼそのままの状態で借り、中古のテーブルやイスを上手に使ってシンプルで少しレトロ感のあるカフェにするなど、工夫しだいでは内装費用を抑えた店舗づくりも可能になるというわけです。

一方、「スケルトン」の場合は、坪単価として35万円~50万円程度が必要になります。店舗の広さによってはそれなりの金額になるため、しっかりとした開業資金計画が前提となることはいうまでもありません。ただ、「スケルトン」の場合は店舗運営に関しても自由度が増すため、昼間はカフェとして営業し、夜間はダイニングバーとして別のターゲットを狙うといったことも可能になります。特に都内の個人オーナーのカフェの場合、カフェだけでは採算をとることが難しいため、そういった複合的な店舗が多くなる傾向にあるようです。ただ、そういった複合店はどうしても内装工事の費用がかさんできます。一例として、薬膳カフェにスパ(リラグゼーション施設)の要素を加えた複合店の場合、坪単価は60万円近くになりました。こういった複合的な店舗や、いままでにない斬新なコンセプトの店舗にする場合、通常のカフェより多額の内装費用が必要になることは頭に入れておいてください。

 

※既出のコラム[知っておきたい居抜き物件のメリットとデメリット

カフェの内装工事費用を抑えたい場合は?

ここでは、主に2つの方法について述べます。

一つ目は、こだわりたいポイントを絞り込むということです。

内装や家具はおろか食器やカトラリー類も厳選し、コーヒーは最新のマシンを使って料理やスイーツも多彩に対応したい…といったこだわりが多すぎると、内装工事費用を含めた開業資金はそれこそ青天井となってしまいます。

例えば、近年のコーヒーブームに乗って「とにかく豆や焙煎・抽出方法などにこだわりたいので、内装デザインは二の次で…」というオーナーがいますが、これはまさにこだわりポイントを絞り込んだ一例です。また逆に「とにかくくつろげる空間にしたいので、その分メニューはシンプルなもので…」という絞り込みをすることで内装や家具にお金をかけるという方法も、もちろんあります。

これらのケースはどれもが正解であり、そういった絞り込みの作業が先に述べたコンセプトの確立にもつながっていきます。そして、こだわりポイントをどこに置くかで費用も当然変わってきますので、最初からあれもこれもと高望みをしないことです。そして、迷った場合には、もう一度原点に立ちかえってみることをお勧めします。

二つ目は物件選びを慎重に行うということです。

カフェの内装工事の際に、大きく費用が左右されるのは、実は水回り部分であることが多いものです。いわゆる“カフェめし”に力を入れるために本格的な厨房にしようとすると、いわゆる「ウェット仕様」と呼ばれる防水工事が必要となる場合がありますが、床に傾斜を作ったり側溝を設けたりしますので、当然その分費用はかかってきます。「スケルトン」の場合は、事前に大家さんや管理会社と綿密に打ち合わせして、ウェットにするかどうかを決めれば良いのですが、「居抜き」の場合は特に注意が必要です。よくあるのは、「居抜き」で借りた厨房に防水工事がされているのでそのまま使おうとしたところ、劣化していて漏水の危険性があり、工事をし直さなければならないというケースです。ビル内のテナント店舗のような場合、漏水によって下の店にも被害を及ぼせば、それこそ店の存続にもかかわるような非常事態につながります。物件選びにおいて、水回りは特に慎重にチェックしたい点です。

また、同様にチェックが必要なのはガスや電気などの設備関係です。ビルの建築当初は飲食店として想定していなかったテナント物件を借りようとしたところ、ガスが引かれてなかった、電気容量が足りなかったなどという話はよく耳にします。また、そのための工事を申請したところ、大家さんが首を縦に振らなかったというケースもあります。こういった場合、単に費用がかさむだけでなく、物件探しのふりだしに戻ることを余儀なくされるというわけです。

こういうことを防ぐためにも物件選びは慎重に行い、そこに手間をかけることによって、内装費用も抑えるようにしたいものです。

 

競合のカフェに差をつける―店舗内装.comが教えるテクニック

最後に、競合のカフェに差をつける店舗内装について、店舗内装工事.comからそのテクニックの一部をお教えしましょう。
①デザイナーには早目に相談する
これまで述べてきたように、内装デザインによってかかる費用は物件やコンセプトによって当然変わってきますので、「内装をどうしようか?」と考えだす最初の段階で、こだわりがあってもなくても早目にデザイナーに相談することです。「こんなお店にしたい」という想いと見込んでいる予算、そして競合店があるならそれらの情報をまとめてぶつけてみてください。また、もし物件候補が決まっていれば、一緒にチェックに行こうと声をかけてください。そうすることでデザイナーサイドからは、例えば「この物件の場合、厨房にある程度お金がかかるので、客席などにはあまり予算をかけないで済むよう、こんな感じにしましょう」といった提案が可能になるからです。
特に、何度も言うように設備系にかかる予算は物件の状態によってまちまちですので、先にデザイナーが目を通すことによって予定外の出費を抑えることにつながる場合もあります。「ある程度自分で決めてから」と思ってあれこれ悩むのでしたら、その前に相談してみてください。コストを抑えながら、競合店と差をつける内装デザインを求めるのでしたらなおさらのこと。お気軽にご相談いただけるよう、お待ちしています。
②オリジナリティを追求する
「まわりの同業店と違った雰囲気にしたいが、どうして良いかわからない」といった場合でも、デザイナーは色々な引き出しを持っているものですが、そのひとつが造作の家具を上手く使うという手法です。いわゆるオリジナルで作った家具を設えるということで、一般的にはそれなりに料金がかかるのですが、既製品とくらべて出来上がりの満足感や使い心地などには格段の違いがあるものです。ただ、全面的に導入すればコストは膨らむ一方ですので、例えばワンポイント的に使うなど、導入の仕方を工夫すればそれほどコストをかけずにすませることも可能です。先に述べたように、こだわりを絞り込んで「ここだけは違う!」というポイントにだけ導入するという一点豪華主義的なやり方です。
既存の素材や既製品の家具だけで、他にないような雰囲気を出すことはなかなか難しいものですし、少しばかりアレンジを加えただけでは目の肥えたお客様にはわかってしまいます。少し予算は必要になりますが、こだわりを実現するためにぜひ造作家具の導入を考えてみてください。

店舗内装工事.comで店舗をつくるメリット!

①コンセプトメイクからデザイナーが参画。
必要に応じてアドバイスします。 店舗内装工事.comに店舗内装をお任せいただきますと、担当のデザイナーが最初の打ち合わせから、最後の引き渡しまでお付き合いさせていただきます。また、お店のコンセプトづくりについても、専門家の立場からアドバイス。よりよいデザインのお店ができるよう、努力を惜しみません。

 

②物件探しにも関与。
物件選定のサジェスチョンも行います。 物件によっては、内装工事にかかる費用がかなり変わってくることがあります。店舗内装工事.comでは、物件探しからサポートさせていただきますが、それは総合的な判断に基づいた店舗デザインのご提案をさせていただくだけでなく、効率とコストの両方を考えた工事費用の算出が可能になるからです。

 

③設計はお客様と納得のいくまで。
プロとしての立場から助言も行います。 デザイン・設計は、単にお客様の要望をお聞きするだけでなく、密接なコミュニケーションを図ることによって双方が納得のいくカタチを目指します。同時に、お客様のお考えに対しては、プロの立場からアドバイスもさせていただきます。

 

④完成そして引き渡しの後まで一貫してサポートしますので安心です。
現場管理者を立てての施工管理はもちろん、お客様に満足いただける店舗となるよう、途中のチェック・改善などにも対応いたします。また、万が一引き渡し時に何かしらの不具合があった場合でも適正に対応し、さらに施工後においてもお客様とコミュニケーションを大切にしてまいります。

店舗内装工事.comでは、“こだわり以上がカタチになる店舗内装工事”を実現するために、常時ご相談を受け付けています。店舗の立地や諸条件、つくりあげたい雰囲気、呼びたいお客様の層などによって、店舗ごとに大きく異なります。一つひとつのケースに沿って、ご提案させていただきます。